注意事項

このサイトは、ある臨床家の考え方だと思って下さい。
何かの症状はあるが、病院のどの科に行って良いのか分からないと言った方の助けになればと思い、可能な限り簡単な文章で、わかりやすさを意識して作りました。
医療知識がないと、どうしても自分の症状を甘く見積もる傾向にあるので、このサイトをみて安心することなく、必要に応じて医療機関に行くようにして下さい。

妊娠中の症状

注意

産前・産後の痛みは、病名よりも原因と家庭でできる対応法を中心に書いていきます。
また、いずれの症状も3〜4日痛みが続いた場合は、産前・産後に強い先生に診てもらう方がいいでしょう。
個別の病名は別項目で詳細に述べていきます。

腰痛

原因

最も基本となる原因は、妊娠によるお腹が大きくなることが原因です。その原因が様々な痛みの直接的原因になることがあります。
1.反り腰になるため背骨と骨盤の境目付近を中心に詰まる
2.長期間反り腰になるため、腰周囲の筋肉が疲労する
3.骨盤の安定させる筋肉が疲労する

家庭での対応

筋肉を疲労させないために、マタニティビクスなどの専門家の管理下の運動や軽度のストレッチにより、循環を改善させ、痛みを減らすことが良いでしょう。
ただし、数回の運動やストレッチで改善が見られない場合は、専門家に相談してみてください。

肩こり(頭痛)

原因

お腹が大きくなると、腹筋を使えなくなるため、身体のバランスが崩れ、肩こりが強くなったり、首の痛みやそれに伴う頭痛が増えてきます。

家庭での対応

筋肉を疲労させないために、マタニティビクスなどの専門家の管理下の運動や軽度のストレッチにより、循環を改善させ、痛みを減らすことが良いでしょう。
多くの場合は、運動やストレッチで改善していきます。ただし、運動の時間を取れない方や痛みが強い場合は、専門家に相談してみてください。

股関節の痛み

原因

お腹が大きくなると、腹筋を使えなくなるため、ソファーなどから身体を起こすときに、股関節前面を中心に筋肉を使い、疲労が強くなり、股関節の痛みが増えてきます。

家庭での対応

マタニティビクスやストレッチで早期に改善がみられる場合もありますが、多くの場合は、出産まで痛みが継続するように思われます。そのため、専門家による治療をお勧めします。
また、ソファーや椅子は、座面を高くして、膝が股関節の高さまで上がらないように注意してください。
同様に和室などで畳みの上に座るよりは、椅子の方が股関節前面の筋肉にかかる負担は少ないです。

膝の痛み

原因

太もも前後面や膝裏の筋肉が緊張しすぎたために、膝の筋肉が疲労し、痛みとして現れてきます。

家庭での対応

筋肉を疲労させないために、椅子での生活が好ましいです。疲労が原因であるために、一定レベルを超えてしまうと、マタニティビクスや軽度のストレッチの効果が全く現れないことがあるため、できるだけ早期にエクササイズを行い、改善が見られない場合は、専門家の受診をお勧めします。

逆子

原因

原因は不明です。
経験上、
・ストレス(義理の両親に会った後etc.)
・冷え
により、逆子になったとおっしゃる方が多いように思います。
そのほか、遺伝なのか何世代かに渡って、一族で逆子になっている方もいらっしゃいます。

家庭での対応

通常、帝王切開による出産になるため、帝王切開を好まない方は、早めの施術を受けた方が良いように思います。
逆子体操や産婦人科の先生によるお灸の指導などがありますが、その結果、鍼灸師や専門家の施術を受けるタイミングが遅くなり、そのため、逆子が戻る可能性が低くなることがあります。
鍼灸分野の研究によると、28週目の逆子が最も返りやすく(7〜8割)、それ以降は、週を追うごとに低くなっていきます。